【男谷精一郎】 (下総守信友)（1798-1864） 江戸後期・幕末の剣術家。名は信友。静斎と号しています。 (落款は信友) 勝海舟の従兄にあたり、直心影流男谷派を名乗り、その実力の高さと温厚な人格から、島田虎之助、大石進とととも「天保の三剣豪」「幕末の三剣士」と呼ばれています。 高橋三千綱の「空の剣 男谷精一郎の孤独」も有名です。 兵学，槍術など武芸のほか，書画にも優れ，教養，人格とも抜群の風格ある剣客です。 ちなみに自身の書に押印した中に「読書撃剣」というものがあったそうで、剣術と学問・読書は共に大切という「文武両道」を推奨していました。 家も男谷先生に槍術を学んでいたようです。 男谷静斎の晩年の作であり、滅多に出回らない貴重なものです。 本紙は全体に汚れやシミ、折れ、巻シワなどあります。表装は全体に多数のシミ、汚れシミ、折れ、巻シワ、破れなどあります。 状態は写真にてご確認ください (表書きの男が抜けています) 70㎝×193㎝